自由ケ丘の井上です!
2018年も終わり2019年がやってきました。
2018年は12月30日までひたすら仕事をして、31日から休日ということで山梨に帰りました!
もちろん自転車での帰宅です。もう自転車で帰るのは6回目くらいで、いつもは20号をダーーっと進んで帰省してます。
去年の年末もいつものルートで帰省していて、150km 獲得標高1550mほどのコースです。去年はこのコースでもゼェーゼェーいいながら走っていたのはいい思い出です。
ちなみにいつものルートはこちら
それから1年!東京~山梨間を何度も往復して、1日で仙台まで行って、長瀞日帰りゆるポタ詐欺ライドをしたりと鍛えてきました。そんな今の自分に20号で平和的に帰る…
そんなものでは物足りない!!2018年のラストライドにふさわしくない!!!
ということで今回はいつもより、ずっとハードなルートで行きます。
※旅の様子だけ見たい人は目次で旅内容にとぶのがオススメです!
Contents
旅情報
難易度★★★★★
ルートはこんな感じで奥多摩湖を経由して青梅街道から塩山にでて帰省するコースです。
距離
最大標高差
平均斜度
全体:0.1%
獲得標高
とこんな感じです。
ちなみにいつも通っているルートはこちら
距離
最大標高差
平均斜度
全体:0.2%
獲得標高
走行距離こそそんなに変わりませんが、登り、斜度ともに圧倒的にハードなルートです。
寒波も来ていて路面凍結しているところもあるので、そこも気を付けていきます。
注目すべき点は
◦関東一の激坂「風張林道」
◦ややキツめの登りが延々と続く「柳沢峠」
この2つの坂と戦っていきます!2018最後の敵に不足なし!
それぞれのデータを見ていきましょう。
風張林道
ランクSS
距離
4.4km
最大標高差
490m
平均斜度
全体:10.4%
上り:13.3%
下り:5%
獲得標高
上り:485m
下り:30m
たった4kmの道のりで490mもアップ
数多のローディーの心を折ってきた関東最強と言っても過言ではない激坂です。
事前情報では休憩ゾーンは4か所ほど
柳沢峠
ランクA
距離
17.2km
最大標高差
853m
平均斜度
全体:4.9%
上り:6.3%
下り:3%
獲得標高
上り:886m
下り:39m
峠にたどり着く前の坂道も含めれば20kmほどとかなり長いです。
持久戦になりそうですね。
準備物
大晦日で寒波も来ていますので、防寒対策が必要不可欠!
帰省ってこと荷物も多いのでいろいろ大変です。
ロングライド必需品
ロングライド時に必ず持っていくものをこちらにまとめてます!参考にしてみてください。
サイドバッグ
サイドバッグの取り付けには荷台が必要です。荷台の取り付けはロードバイクのフレームによって違ってくるのでご注意してください!
金具はフレームによっては必要になります。
帰省のため着替えが多いのでサイドバッグをセレクト!
リュックだとダンシングの時に邪魔になりそうですし
収容量がおおくて、コートやジャケットなんかも何枚か入りました!完全防水ですので濡れても大丈夫です。
シューズカバー
このパールイズミのシューズカバーは良く使っていますが本当に優れものです!!
この子なしに冬場のロングライドはできません!足先が冷えすぎて自転車が漕げなくなってしまいます。
今回の帰省ライドでは-3度のところとか走ってましたけど何ら問題ないです。
個人的に-5度くらいまでなら十分そうです。
張るホッカイロ
下り坂の時にグローブだけだと死ぬほど冷えるので、グローブの内側に貼るといい感じです。
奥多摩湖に下る時にホッカイロなしで下ったら手が固まってしまってブレーキがしずらく死ぬかと思いました(笑)
コンビニで安く売ってるので
旅内容
2018最終営業が終わりいろいろあって帰宅したのは12時頃
準備をして1時に就寝
4時くらいに起きて、5時くらいに出発する予定です。

5:15 出発
多摩川に向かいます。
多摩川に着いたら、サイクリングロードを上流側に進んでいきます。
(サムい)
サイクリングロードは神奈川側のほうが走りやすい感じがしますが、途中で終わってしまうので東京川にシフトします。

5;55神奈川側のサイクリングロード
空が明るくなってきました。
(神奈川側のサイクリングロードはじめて走ったけど走りやすいな)

6;15 神奈川側のサイクリングロード
朝と夜のコントラストがいい感じですね。

6;22 神奈川側のサイクリングロード
うん朝焼けが綺麗だ。気温は0℃くらいですが、自転車漕いでるので寒くはありません。
東京側の多摩川サイクリングロードから16号に乗り換えて
拝島駅の近くの「内出交番前」を左に曲がります。
そすると睦橋通りにでますので、15kmほどひたすら進みます
(15キロって地味に長いんだよなー)

8:53
この橋のある交差点があります。ここが運命の分かれ道となってて
左に行くと関東の坂の四天王のうちの1つ「都民の森」に繋がっています。都民の森も激坂
右に行くと同じく坂の四天王であり,四天王最強の「風張林道」へと続いています。
右に行っても,左に行っても四天王と対峙することには,変わりはありません。
どちらも四天王とはいえ「都民の森」と「風張林道」ではFF4のスカルミリョーネとルビカンテほどの差があります。
後半の柳沢峠との戦いに備えて,温存したいから都民の森に行きたい…
けど
ツイッターで宣言してしまったので、行くしかないです…(笑)
関東最強クラスの激坂「風張林道(平均斜度13%以上)」を経由して実家に帰るルート作ってみました!
— いのうえさん😯ローディー美容師 (@inouff94) December 17, 2018
2018年ラストライドの相手に不足なし!
これで帰省だー!やったるぜー!
次回「井上、死す」デュエルスタンバイ♪
距離 161km
獲得標高 2450mhttps://t.co/pFpZwQGoTD pic.twitter.com/MEafwOJCSj
ちなみに橋の下はこんな感じでなかなか綺麗です。

この橋から風張林道の入り口までは大体1時間くらいあります。
入口までの道のりではコンビニはどこにもなかったので、行く人は気を付けてください。
たどり着くまでにも登り道が結構多くて、なかなか消耗してしまいます(^^;
RPGによくあるボスにたどり着く前に雑魚戦があるみたいなそんな感じです。
(ただではボスと戦わせてくれない…)
VS風張林道

10:09
たどり着きました!
地獄への入り口!!
敗北したローディーたちの怨念のせいか、あたりはとても寒いです…

あまりにも寒すぎてボトルの水が凍ってしまうほど
(なんでこんな季節にこんなところにいるんだろう…)
激闘に備えてここでおにぎりを補給。こういう場所で食べるのが,またうまいけど
入り口の坂を見るだけでも、かなりヤバそうな気配…
ロングライドを初めて1年ちょっと、鍛えまくってきたけど、めっちゃ不安…
風張林道に挑む数日前に先輩ライダーから聞いた情報だと「途中にきのこセンターがあるんだけど,そこまで足つかなかったら、どこの坂でも登れるよ!」
つまりきのこセンターまでが勝負!
風張林道に挑むルールとして
風張林道は撮影スポットが2か所あります。「巻貝」と「マチュピチュ」です。
その2カ所での撮影の為の足つきはOKとします!
その2か所以外での足つきは敗北!!死です!死!!!
風張林道の養分となります。
さて,最初から一番軽いギアで登ると、後半へばった時の奥の手がなくなってしまうので、すこし重めのギアで登り始めます。
登り始めてすぐわかります。さすが関東最強!!圧倒的威圧感!
ぶっちゃけ めっちゃきついです!これでもかってくらいの激坂が押し寄せてきて、最初は8キロペース程で登っていましたがすぐにサイコンは5キロを表示!
今まで登ってきた峠が平地に感じるくらいの斜面
足つきたい…きつすぎる…
すぐに脚が重くなってしまいギアを落としていったら,いつのまにか1番軽いギアに…
平均勾配13%?こんなの嘘っぱち…体感では20%くらい…
風張林道では途中に脚休めゾーンみたいなユルーイ斜面があります。その斜度を含めて13%なわけで、その部分を除いたら恐らく17~20%くらいの勾配はあるんじゃないか?
そんなことを考えつつ5キロペースジグザグ蛇行運転でノロノロ進んで、やっと平坦区間のきのこセンターに着きました…
このきのこセンターまでが一番の激坂区間のらしいので、あとはひたすら激坂の連続攻撃に耐えるのみです。
しかしここまで登れた脚ならあとは 持久戦。メンタルの戦いです。
(きつい…きつすぎる…)
平坦区間で足を休め、さらに進みます。途中向かい側から軽トラがきたりするので、そこはうまく避けて
漕ぎ始めて30分ほど…今のところ足つきはなしです!ついにきました

1つ目の撮影スポット「巻貝」です!
見るからに斜度がえげつないですよね!
内側の斜度は30%を超えるといわれています。
ここで大体半分くらいですかね。2km進むのに30分もかかってしまいました。

11:08
2つ目の撮影スポット「マチュピチュ」です!
聞こえるのは自分の乱れた呼吸と、風の音と、鳥の鳴き声のみ
めっっっちゃ気持ちいいです!!!ここに来るまでの疲れが全て吹き飛びそうな感じ!!
風張林道は飴と鞭どちらも持ち合わせているんだなぁ
いろんなひとに見てもらいたい!この絶景を!!
ここで大体3/4くらい!もうちょっっっっと!!!
マチュピチュで回復したので、のこりはもう余裕!!!
わーーーっといって

ゴーーール!!!足つきなしで風張林道攻略できました!!!!
くっっっそきつかったけど、根性で何とかなった…
激坂過ぎて、たった4kmの道のりを1時間以上かけてのゴールとなりました…
ここから奥多摩湖まで下っていきます。
真冬のライドは登りより下りのほうがきついかもしれませんね。
はい、寒すぎます。氷点下の中、数km下るので手袋をしていても、指が落ちそうなくらい寒いです…
手が凍り漬けになりながらも下って

11:50
奥多摩湖です。この後は進んでいくと、すぐに柳沢峠と対峙することになります。
奥多摩湖を越えて、青梅街道にでたら道なりに進みまくります!このあたりで山梨突入!
1時間ほど進むと道の駅「たばやま」があります。いい時間なのでお昼にします。
写真は撮り忘れましたがシカ肉の丼を食べました。ここで柳沢峠前の最後の補給になります。
VS柳沢峠
ここに来るまでにすでに110kmほど漕いでいるので、かなり消耗してます。体力ゲージはオレンジ色状態です。
とはいえ残りはあと50km
柳沢峠を越えればあとは下りと平地のみで、難所はなし!!
柳沢峠はかなり長いです。大体20kmくらいあります。
風張林道で足は売り切れてしまいましたので10キロほどでノロノロと
勾配はそんなにきつくないけど、
ただ延々と続きます…
この峠は性格が悪い!
RPGでいうと毒を使う奴!ジワジワと体力を蝕んでいく戦い方をするような
決して好かれることのないキャラクター
思えばなぜ大晦日にこんなことやっているんだろう…
おとなしくバスで帰っていたなら今頃は実家に帰って、暖かい部屋で酒でも飲みながらダラダラと過ごせていたのに…
もう二度とこの峠は登らない(登る)
標高も高くなり、川が凍ってたりしてます。

気温は-3℃!!寒すぎます。
長すぎる登りでいろいろと愚痴をこぼしながら漕ぎ続けて2時間ちょっと


15:00
やっとたどり着いたーー
奥多摩湖からここまでで大体1000mくらい登りました。
やり切った気持ちで休憩したいところですが、これからは極寒の下り坂…
登りで蓄えた熱を持ったまま下らないと、氷漬けになってしまいゲームオーバー
写真を撮ったらそのまま下ります。
-3℃の中、下っていくので体感温度は激寒
登りで蓄えた熱は一瞬で奪われます。
手袋を無視したような冷却攻撃でブレーキをする手が固まる…
もう指が落ちるんじゃないか…そのくらい寒い
グローブの内側にホッカイロを仕込んでおくべき
2018年ラストライド
下りきると、20号に乗り換えて20kmほど!
2018最後のスプリント。ゴールした時にぶっ潰れるぐらいのペースで漕ぎ続けます。
地元まで来ると見覚えのある道を通ることになるので「あーやっと帰ってきたー」
懐かしさからくる安堵か暖かい気持ちになってきます。
17:00
自転車に乗り始め12時間弱…
厳冬期の難コースを命からがら、やっとのゴール
17時頃に着きました!
いつもは甲州街道から帰ってるけど,今回はもっときっっっつーいルートで!
初めて風張林道通ったけど,思った以上にキツくて吐きそうになった🤮
柳沢峠は地味にキツい坂が延々と続く性格が悪い坂でした。
良いお年を〜 pic.twitter.com/nyoKKM33gK
— いのうえさん😯ローディー美容師 (@inouff94) 2018年12月31日
鬼のような寒さと鬼のような上り坂そして完走できた自分。
今年一年での自分の成長を実感できました。
2019年も鍛えて、もっと過酷なコースを走れるようになろう!!
よし!おわり!!!!